抄録
朴槿恵(パク・クネ)政権になって以来,韓国の保険会社は大変厳しい法環境に置かれている。特に,金融機関に対する社会的責任や倫理経営への要求,憲法第119条第1項の下でいわゆる「経済民主主義」を追求する強力な社会的要求などによって,保険事業に関連する複数の法律の制定・改正が同時に行われた。伝統的に保険産業は規制産業ではあるが,最近の法律の制定や改正の流れは,保険会社に強い社会的責任や実務的な負担を強いる内容が多く含まれている。法律の制定や改正が押し寄せてくるこのような状況を保険会社がどう乗り越えていくのか今後とも注目していく必要がある。