2015 年 2015 巻 628 号 p. 628_29-628_37
長期に渡る顧客への保障責任を全うするため,生命保険のITインフラにおいては,これまで上位互換性に優れるメインフレーム上の契約管理等のシステムが中心であった。
本論文では,顧客ニーズ多様化への対応として近年実施された(1)マルチチャネル化に対応したオープンスタンダード準拠のインフラ構築(2)個人保険商品体系の刷新と契約管理システムの再構築(3)業務プロセス刷新のための顧客接点向けインフラ構築,を取り上げる。
次いで,今後の方向性として現在の情報技術において関心を集めている(1)スマートデバイス(2)ウェアラブルデバイス(3)ビッグデータ,の生命保険での適用可能性について触れる。