インターンシップ研究年報
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専門学校における日本版デュアルシステムの開発的研究 : A専門学校の事例を中心に(高良記念研究助成論文,I 研究論文の部)
渡邊 和明
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2010 年 13 巻 p. 29-36

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抄録

A専門学校では、学内での座学と企業でのアルバイト実習とを並行して行う学科を有しており、いわゆる日本版デュアルシステムとして位置づけている。この学科では、専門学校の修業年限2年間という長期にわたるアルバイト実習が必修科目とされ、単位認定がおこなわれており、設置から10年が経とうとしているが、これまで社会の要請に対応し、その都度カリキュラムの見直しが実施され現在のシステムに至っている。また、これまで日本版デュアルシステムの実施事例は少なく、文部科学省「日本版デュアルシステムの今後の在り方についての研究会」にて、その実施過程において多くの課題がとりあげられている。このような中、A専門学校において実習企業からの評価表、学生アンケートの考察、学生、実習企業へのインタビュー調査を実施し分析、検討した結果、座学とアルバイト実習の接続性及び効果について、職業人、社会人として一般的に必要な能力の育成という点において有効であることなどが明らかになった。

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© 2010 日本インターンシップ学会
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