日本関節病学会誌
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第47回会長推薦論文
関節リウマチにおけるゴリムマブ治療成績
―開始時疾患活動性による比較検討―
平野 裕司小杉山 裕亘大石 幸由
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2020 年 39 巻 2 号 p. 109-118

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抄録

目的 : 目的は実臨床下の関節リウマチ (RA) に対する完全ヒト型抗TNF製剤ゴリムマブ (GLM) の治療成績を開始時疾患活動性の影響を考慮し検討することである。

方法 : 2011年12月~2017年5月にGLM治療を開始したRA 68例 (女性57例, 男性11例) を使用し, 患者背景, 疾患活動性推移, 投与継続率, 併用薬剤推移を評価した。また, GLM開始時に高疾患活動性 (4.1<DAS28-CRP) のH群19例と中疾患活動性 (2.7~4.1) のM群28例の比較を行った。

結果 : 全例患者背景は平均年齢61歳, 平均罹病期間12.4年だった。疾患活動性 (0-3-6-12か月-最終評価時) はDAS28-CRPは3.4-2.3-2.2-2.1-2.2と有意に改善。最終観察時寛解率は65.1%だった。投与継続率は1年80.8%, 3年71.3%, 5年62.9%だった。最終観察時寛解率はH群47.4%, M群71.4%だった。GLM 100mg投与例は, H群は開始時37%, 最終観察時63%で, M群は開始時29%, 最終観察時54%だった。

結論 : 実臨床下のGLMの治療成績は良好であり, 疾患活動性を中疾患活動性まで低下させてからの有効性は特に優れていた。H群ではGLM 100mgへの増量で, 治療成績を向上させていることが示唆された。

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