日本関節病学会誌
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原著
Modified Kinematic Alignment TKAにおける内外側独立式テンサーを用いたギャップの変化
佐藤 敦大池 潤太田 真隆古屋 貴之白旗 敏之大熊 公樹嚴樫 香名子矢倉 沙貴川島 史義高木 博神崎 浩二奥茂 敬恭
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2024 年 43 巻 1 号 p. 42-46

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抄録

目的:人工膝関節全置換術(TKA)において近年Kinematic Alignment法(KA)による良好な成績が報告されているが,術中のギャップについての報告は少ない。そこで本研究は当科で施行したModified KA TKA(mKA)の術中ギャップを計測することを目的とした。

方法:当施設でmKA TKAを施行した27例(36膝),平均年齢73.7歳,平均BMI 25.0kg/m2を対象とした。計測方法は大腿骨,脛骨骨切り後に内外側独立式テンサーを挿入し,屈曲0°,屈曲90°の骨きり面間ギャップを測定した。また大腿骨トライアル挿入後に屈曲0°,30°,60°,90°,120°のコンポーネントギャップを測定した。

結果:骨切り面間ギャップは屈曲0°内側17.6±2.4mm,外側19.5±2.5mm,90°内側18.3±3.0mm,外側19.1±3.6mmであった。コンポーネントギャップはそれぞれ屈曲0°内側9.1±1.4mm,外側10.9±1.8mm,30°内側10.3±2.1mm,外側13.2±2.9mm,60°内側10.9±2.5mm,外側14.3±3.1mm,90°内側11.0±2.1mm,外側13.9±2.9mm,120°内側11.6±2.3mm,外側13.3±2.9mmであった。

考察:mKA TKAにおいては軟部組織剥離によるギャップ調整を行わなくとも特に内側のコンポーネントギャップが安定し,良好な軟部組織バランスが獲得できたと考えられた。

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