日本関節病学会誌
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原著
人工股・膝関節置換術前のリウマチ因子・CRP陽性例の転帰
加茂 健太城戸 秀彦原口 明久吉本 将和佐々木 良田中 秀道杉山 信靖
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2024 年 43 巻 1 号 p. 47-50

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抄録

目的:人工関節置換術前検査において,CRP値が陽性であることは,少なからず経験する。その場合,感染症や関節リウマチ(RA)などの精査が行われる。今回,術前のリウマチ因子陽性(RF)率とその後の転帰を明らかにすることを目的とした。

方法:2019年6月以降,当院のリウマチ・関節外科(股)を受診し,人工股・膝関節置換術が予定された患者を対象とした。RAや他の膠原病と診断されていた患者は除外した。術前にRF,CRP,MMP-3検査を行った。

結果:女性54名,男性6名が対象となった。平均年齢は72.6歳だった。股関節症44例,膝関節症16例だった。RF陽性率は16.7%(10例),CRP陽性率は31.7%(19例),MMP-3陽性率は40.7%(59名中24)だった。抗CCP抗体は,23例で追加検査され,4例(17.4%)が陽性だった。病理検査は,16例で行われた。RF陽性10例中2例がRAと診断された。経過観察中に,RF陰性かつCRP陽性例の中で,3例が血清反応陰性関節リウマチと診断された。

結論:RF陽性率は16.7%であり,術前検査を契機に,8.3%がRAと診断された。

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