日本関節病学会誌
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原著
日本人内反膝のCPAK分類を用いた冠状面アライメントの分布と大腿骨弯曲が与える影響
阿部 健作野崎 正浩福島 裕晃花木 俊太太田 恭平村上 英樹森永 敏生出村 諭小林 真川西 佑典加藤 治朗五嶋 謙一
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2025 年 44 巻 4 号 p. 362-369

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抄録

目的:日本人内反膝の特徴を,Coronal plane alignment of the knee(CPAK)分類に基づいて分析する。

方法:Kellgren-Laurence(KL)-0~3の内反変形膝1010膝に対し,デジタルプランニングツールを用いてCPAK分類を算出し,それに影響する因子を検証した。影響因子として大腿骨・脛骨弯曲角度も測定し,正を内弯,負を外弯と定義した。

結果:CPAK type Iが最多の590膝(58.4%)で,II, IV, Vが315膝(31.2%),57膝(5.6%),37膝(3.7%)と続いた。Type IでmMPTAが83.5°と有意に小さかった。Type IVが特徴的で,mLDFAが91.4°と有意に大きく,有意に外弯しており,type I, IIに対して有意に高齢(72.0歳)であった。PhenotypeごとのKL gradeの割合では,type I, IIに対してtype IVでKL-2, 3が有意に多かった。

考察:日本人内反膝でCPAK type Iが最多だった。過去の報告と併せて,大多数は年齢やKL gradeに影響されない可能性が考えられた。一方,type I, IIに対するtype IVの特徴から,少数だがOA進行機序のひとつとして,加齢による大腿骨外弯,mLDFA増大により,type I, IIからtype IVへ移行する可能性が示唆された。

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