2020 年 15 巻 1 号 p. 72-76
大学生は,あらゆる年齢層と比べて生活習慣が乱れやすい。大学生に対して正しい睡眠知識の普及と規則正しい生活習慣を身に着けさせることを目的として,筆者は広島大学において睡眠に関する授業を5 科目担当している。そのうちの一つ,「睡眠の科学」は教養教育科目として開講されており,これまで2,800 名以上が受講している。この授業では睡眠に関する講義のほか,睡眠日誌を用いた体験学習を実施しており,学生の睡眠習慣の改善に一定の効果をあげている。本稿ではその実践例について報告する。