日本陸水学会 講演要旨集
日本陸水学会第69回大会 新潟大会
セッションID: 1D07
会議情報

ダム湖における富栄養化の評価のための新しい手法
~安定同位体比を指標とした富栄養化の解析~
山田 佳裕*中島 沙知堤 裕昭
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
集水域の土地利用や富栄養化の程度が異なった四国地方のダム湖において、窒素安定同位体比を指標として用い、富栄養化の解析を行った。さらに、ダム湖生態系の管理・保全を目的とした生態系の評価指標としての安定同位体比の有効性について検討した。ダム湖上流に農地や人家がないダム湖では、懸濁物や魚類の降水由来の窒素の値を反映した低いδ15Nを示し、集水域の土地利用が増大するにしたがってこれらのδ15Nは上昇した。δ15Nは富栄養化の程度とかならずしも一致しなかった。これは人間活動影響が小さくても立地条件、湖盆形態等により富栄養化しうることを示している。δ15Nは生元素の分布からみた生態系の定量化に物質循環のメカニズムに関する知見を与え、生態系の評価の精度を高める有効な指標であることがわかった。
著者関連情報
© 2005 日本陸水学会
前の記事 次の記事
feedback
Top