抄録
西シベリアに位置する内陸性塩水湖チャニー湖沼群は流出河川がなく、河川流入部からいくつかの湖沼が連結しており、湖沼群の奥部にかけて塩分が蓄積している。本研究では河川の流入部から湖沼群奥部にかけて、とくに河川の流入部を中心に、いくつかの地点でPOM(懸濁態有機物)と動物プランクトンを採集し、炭素と窒素の安定同位体比を測定することにより、プランクトン食物網を調べた。その結果、窒素安定同位体比より動物プランクトンの栄養段階が判定できた。また、POMの炭素安定同位体は採集地点の間で変化し、動物プランクトンの炭素同位体比も並行して変化した。これは地点間で食物連鎖が分離していることを意味している。