抄録
本研究では、奈良県東吉野村蟻通の高見川にて、コカゲロウ科幼虫の微生息場所の分割利用を数理生態的に明らかにすることを目的とした。環境要因として、流速、水深、底質、最大粒径、石の数を記録した。河床を、河床表層と河床間隙とに分けて採集したところ、6種のコカゲロウ科幼虫が確認できた。Iδ指数より各種が集中分布することが分かった。Cδ、Rδ指数により2種間の分布重複、相関を求めたところ、8組で生息場所が異なる結果が得られた。PHABSIMによって、種ごとに環境選好度を調べたところ、5種については選考に違いが生じている可能性が考えられた。