抄録
本研究では、淡水域における植物とその植物表在動物の関係について明らかにすることを目的とした。2003年度には、琵琶湖周辺の内湖である野田沼におけるオオカナダモの表在動物相の特性と、季節変化について定量的に調査した。主な表在動物は、固着器官を有するヒドラ科やカワコザラガイ属、植物に付着する有機物を利用すると考えられるユスリカ科、ミズミミズ科などの22種類が確認できた。表在動物の密度は夏季(7月、9月)および冬季(1月)に低く、植物の劣化が始まり、水草に付着する有機物が多かった秋(11月)に最も高かった。各季節において組成も変化していた。よって、植物表面の環境要因の季節的変化に伴って、表在動物の種類数、組成、密度も季節変化をすることが示唆された。