抄録
オゾン層の破壊に伴う太陽紫外線の増加が観測され、各種生物への影響が懸念されている。水界については、微生物、とりわけ主要な一次生産者である微細藻類の光合成や増殖に対する紫外線の影響について多くの研究が行われている。これまでの研究成果から、細胞サイズが小さいものは表面積:体積比が増加するため、体積あたりの紫外線照射量が増加することから、紫外線の影響を受けやすいという説が支持されている。その一方で、防御物質の蓄積や回避行動など、様々な防御機構も解明されつつある。本研究では藻類の培養株を用い、紫外線の影響が細胞のサイズのみで説明できるかについて再検討を行った。