日本陸水学会 講演要旨集
日本陸水学会第68回大会 岡山大会
セッションID: 1A11
会議情報

ダム湖岸干出帯におけるユスリカ群集に関する研究
*末本 哲雄河合 幸一郎今林 博道
著者情報
キーワード: ユスリカ, 干出帯, ダム, 群集, 生存
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

水位低下により干出した土壌のユスリカ幼虫の現存量と生存期間を調べた。広島県弥栄ダムの湖岸干出帯において水面からの高度が異なる6地点から縦30cm×横30cm×深さ10cmの土壌を持ち帰って水を加え、地点ごとに羽化した成虫を捕獲した。また、ダム管理事務所にて記録された水位変化と地点間の高度から干出後の日数を求め、生存期間の推定を行った。この結果、干上がってから急激に減少するものの、0, 2, 4, 9, 25, 31日後の土壌からそれぞれ175, 46, 94, 22, 35, 2個体羽化を確認できた。本報告はユスリカ幼虫の新たな生息場所を提案し、現存量の過小評価を示唆するものである。

著者関連情報
© 2003 日本陸水学会
前の記事 次の記事
feedback
Top