日本陸水学会 講演要旨集
日本陸水学会第68回大会 岡山大会
セッションID: 3C02
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鹿島灘沿岸域の栄養塩変動と河川出水との関係
*足立 久美子
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抄録
 沿岸域の栄養塩濃度は様々な気象・海象要因によって,また生物現象によって時空間的に変動する。本報告では鹿島灘南部における栄養塩濃度の時空間変動と利根川河川水流出との関係について考察する。 10_から_4月頃までは海水が鉛直混合し,下層の栄養塩に富んだ水が表層まで供給され,沖合から浅海部に栄養塩が供給されている。それに対し5_から_9月には成層状態となるため,表層や浅海部では栄養塩が枯渇しやすい。利根川の流量は梅雨期と秋季の台風到来期に大きく,これらの季節には栄養塩の供給源として河川水の寄与度が非常に大きく,栄養塩の構成比にも影響を与えていた。また夏季の栄養塩濃度は,降水量の多少による経年変動が非常に大きかった。
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© 2003 日本陸水学会
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