日本陸水学会 講演要旨集
日本陸水学会第68回大会 岡山大会
セッションID: 3C03
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汽水湖尾駮沼の塩分躍層を境界にした上下層間における一次生産量の相違
*植田 真司近藤 邦男築地 由貴
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抄録
汽水湖は,淡水と海水が複雑に混合する場であると同時に,陸域から供給された物質が凝集_-_沈降_-_堆積するなど物理・化学的反応が極めて高い場でもある。密度の高い海水は底層に沿って侵入するため,上層の低塩分層と下層の高塩分層とに分かれ,塩分躍層が形成される。また,滞留性が大きいため,いったん形成された塩分躍層は崩壊しにくく,躍層を境界にして上層と下層とでは全く異なった水質環境が形成される。このことから,塩分躍層を境界とした上層と下層とでは生態系の構成も異なっているものと予測される。そこで,浅い汽水湖尾駮沼を研究対象とし,塩分躍層を境界とした上層と下層における一次生産量の相違を明らかにすることを目的に研究を行った。
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© 2003 日本陸水学会
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