抄録
白駒池は長野県北八ヶ岳の標高2115mに位置する最大水深が8.5mの腐植栄養湖である。本研究では、白駒池の堆積物を解析することで、堆積物に記録されていると期待される湖沼環境の変遷を検討した。 白駒池の堆積物柱状コアを2002年5月12日に水深8mの地点で採取した。堆積物のコアを1cm間隔で切断し、含水率、炭素と窒素の含有量、安定同位体の測定及び溶媒抽出により脂質成分を抽出・分析した。 放射性炭素同位体による年代測定により2000年前に白駒池が形成されたとわかった。C/N比と炭化水素の変化から、堆積物には、古環境の変化が記録されていると期待された。