2021 年 67 巻 2 号 p. 104-115
日本目録規則2018 年版(NCR2018)における語彙をRDF による定義とするために,4 つのレイアから構成されるフレームワークを提示し,それぞれに沿った語彙定義を示した。 4 つのレイアとは,1)実体関連モデルによって表現された概念モデルをそのままRDF 定義に移行し表現したもの,2)属性および関連のエレメント等に対するNCR による「記録の方法」の指示に依拠したときのRDF 定義,3)関連指示子をNCR による「記録の方法」の指示に依拠して構成し記録するとしたときのRDF 定義,そして4)先のレイアに属さないメタデータの構成およびエレメント値の記録において,値を構造化して表現し,より豊かな情報として記録できるようにした定義からなる。個々のレイアに沿ったそれぞれの NCR2018 語彙定義を検討し示した。こうしたフレームワークによって,利用目的の選択に従い,適切に語彙定義を導くことができる点を明らかにした。