筑波大学人文社会系 [日本]
2017 年 9 巻 p. 1-10
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日本語の漢字は,字形・読み・意味・用法という4情報を併せ持つ表語文字であるために記憶の負担が大きく,特に非漢字圏の学習者にとってその習得が困難であるとされてきた。しかし,実は漢字圏学習者にとっても日本語の漢字語彙の習得はけっして易しいものではない。文化圏によってその学習上の困難点は異なるものの,日本語の漢字は,文字というより語彙として覚えるという学習方法がどちらの学習者にとっても必要であり,そのための効果的な方法として音声と表記を結びつける活動を提案し,新たな評価方法についても考える。
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