抄録
近年、急速に進む社会情勢や社会環境の変化が我々にとって、便利な生活をもたらしている一方で、青少
年に悪影響を及ぼしている問題も多々聞かれる。そのような諸問題を解決する手立ての一つとして、「体験活動」
の重要性が叫ばれている。そのような中、国立阿蘇青少年交流の家では、被災地支援事業として、被災児童に対
し「心身のリフレッシュ」と「海と山のつながりを学ぶ」ことを大きな目的とし教育事業を行った。その際には、
国立青少年振興機構から出される、「新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン」と「あしきた青少年の家
コロナウイルス感染症に関する対応マニュアル」を基に対策を行った。更に熊本県立あしきた青少年の家と連携
を図り、教育事業の目的を達成できるように、海での活動の充実を目指した。そして、長期的視点から医療機関
との連携を視野に入れた実践を試みた。(令和4年度から実施)教育事業後の参加者の感想から、海での体験活
動をとおして、自然の恵みを感じ、心身ともにリフレッシュできた様子や海と山のつながりを学ぶことができた
ような様子が伺えた。
今後は、ストーリー性をもたせた教育事業の展開や令和4年に連携協定を結んだ「阿蘇医療センター」に積極
的に医療面からの助言をもらいながら、県立社会教育施設と連携した教育事業をさらに進めていく。