抄録
山形大学では平成16年8月からロービジョン外来を開設し主に院内患者のケアを行ってきた。山形大学でのロービジョン外来の報告と開設時から経過をみることができたレーベル病患者の1例を報告する。
対象は平成16年8月27日から平成18年5月26日まで山形大学ロービジョン外来を受診した36人(男16人、女20人)。疾患は網膜色素変性症11人、加齢性黄斑変性症6人、糖尿病網膜症4人であった。
症例はレーベル病、男子。普通高校への進学を希望し勉強するために必要な補助具処方を目的にロービジョン外来を受診。補助具処方により受験勉強は行えるようになった。家族希望にて中学担任、進学希望高校に障害程度の説明を行い無事高校に進学する事ができた。入学後も家族希望時担任に障害程度の説明を行うことによりトラブルなく学校生活をおくることができた。