日本レーザー医学会誌
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特別解説特集「レーザー安全の現状」
レーザーによる一般的な事故・ヒヤリハット事例
橋新 裕一
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2012 年 32 巻 4 号 p. 456-462

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抄録

「事故は起きる」ものと絶えず認識しておくべきである.社団法人レーザー学会が約1 年間に亘ってアンケート調査を実施した.著者はホームページや文献で事故例を調査した.事故の多くは実験室で起こった.また,日本で一般的に用いられているNd:YAG レーザーによる事故が多かった.中心窩が傷害を受けた事故では,視力障害を招く.著者はCO2レーザーやNd:YAG レーザーで火傷したり,服を焦がしたりした経験を持つ.KrF エキシマレーザーで角膜に傷害を被った経験もあった.これらの事故の発生状況などの詳細を紹介する.安全対策として,光波長に合わせた防護ゴーグルを着用することが重要である.また,定期的な安全教育を継続することも肝要である.

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© 2012 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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