日本レーザー医学会誌
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特集「眼科診療におけるレーザー関連機器の新展開」
フェムトセカンドレーザー白内障手術
平沢 学ビッセン宮島 弘子
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2015 年 36 巻 1 号 p. 26-32

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抄録

近年の眼科臨床にとって,レーザー手術は欠かせないものとなっている.フェムトセカンドレーザーを用いた手術は,精確な前眼部画像解析技術の進歩により,角膜屈折矯正手術のみならず白内障手術にまで臨床応用が可能となった.この技術は先進国で普及しつつあり,既に30 万例以上の治療実績がある.フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術は高い再現性を持った角膜切開と水晶体前嚢切開が可能となっており,多焦点眼内レンズをはじめとするプレミアム眼内レンズにおいて,その有用性が活かされると考えられている.今後技術的および経済的な課題がクリアできれば,わが国でも更に普及していくものと予想されている.

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