日本レーザー医学会誌
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少子化社会におけるレーザー治療
不妊症におけるLLLT の作用機序
河野 康志山下 聡子宮川 勇生楢原 久司
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2016 年 37 巻 1 号 p. 98-105

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抄録

排卵誘発に抵抗する難治性不妊症の治療法として,低反応レベルレーザー治療(low-reactive level laser therapy: LLLT)による卵巣機能の改善が不妊治療において注目されつつある.しかし,LLLTの作用機序については未だ十分明らかではない. 難治性不妊症に効果をもたらし,顆粒膜継代培養細胞株であるKGN 細胞に対するガリウムアルミニウムヒ素(GaAlAs)半導体レーザーによる我々の研究成績では,LLLT がmitogen-activated protein kinase(MAPK)を介して血管内皮増殖因子(VEGF)産生を促進した.

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© 2016 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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