2019 年 40 巻 2 号 p. 119-124
皮膚科・形成外科領域においては,1990年代以降レーザー機器が多様化・小型化してきており,多くの種類の医療用レーザー機器を使用できるようになってきた.加えて,レーザー機器の製造販売業者も多くなり,多くの施設にて広く医療用レーザー機器が使用されるようになってきた.一方,医療用レーザー機器の保守管理やレーザー安全をあまり問題にしてこなかったため,レーザー安全に関しての事故報告がなされるようになってきている.本稿では,我々のレーザー安全に対しての44年間の取り組みについて紹介し,皮膚科・形成外科領域におけるレーザー安全に対しての提言を行う.