論文ID: jslsm-40_0059
拡散光スペクトルを利用した計測法では,丸ごとの生体や生きた細胞・組織から得られる吸収・散乱スペクトル情報を解析することで生体の機能および組織形態を評価することができる.中でも,定常白色光源を用いた拡散反射分光法は簡易・安価な計測システムで実現可能であり,イメージングへの展開も容易である.本稿では,生体内の光伝搬数値シミュレーションに基づく拡散反射分光法により,生体内の血行動態や細胞・組織の形態変化をin vivoで評価するための方法とその生体医用イメージングへの応用について,著者らの研究を中心に概説する.