論文ID: jslsm-43_0034
当初の医療用近赤外蛍光カメラの映像は白黒であった.そのため,術中には,術野を肉眼で確認しカメラ映像をモニターで確認する必要があった.そこで,筆者は,近赤外蛍光と可視光を同時に撮像できる単板のセンサーと近赤外光と可視光のセンサーへの入射光量をバランスさせる光学フィルターを開発した.これらの技術によって,外科医の視野切り替え作業が減り実用的な近赤外蛍光ガイド手術用のカメラが完成した.人の目を超えるという開発コンセプトを反映し,HyperEye Medical Systemという製品名を付けた.