日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
Print ISSN : 0288-6200
ISSN-L : 0288-6200
レーザースペックル法: 血流計測への応用
対馬 健祐樫村 博正中原 朗福富 久之藤居 仁
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 15 巻 3 号 p. 7-12

詳細
抄録
内視鏡下における胃粘膜血行動態の画像化を目的とし, 基礎的臨床的検討を行なった。1, スペックル現象を応用した血流イメージング装置を用いて種々の状態におけるラット胃粘膜血流の画像化を試みた。2, レーザースペックル法とレーザードップラー法との比較の結果, 有意の正の相関が認められた。(P<0.01) 3, エリアセンサーをファイバースコープの接眼部に装着することでヒト胃粘膜血流の画像化に成功した。
以上, 本法は非侵襲的な血流状態の画像化が可能であり, 今後改良を加えることで, 内視鏡下胃粘膜血行動態の解析に有効な手段となりえるものと考えられた。
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top