日本レーザー医学会誌
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光ピンセット法とその応用
坪井 貴司寺川 進
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1999 年 20 巻 4 号 p. 367-372

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抄録
レーザー光を対物レンズを用いて集光すると, 焦点付近で強い電場勾配が生じる。電場中に置かれた誘電体粒子には分極が誘導され, 粒子は, 電場の強い方向,すなわち焦点の方へ引き寄せられ, 焦点付近で安定に捕捉される。このようなレーザーの応用は光ピンセット法と呼ばれ, これによってラテックス, シリカ,金などの微粒子の他, 細胞や細胞内オルガネラなどを捕捉し, 動かすことが可能である。ここでは, 光ピンセットを簡単に実現する方法と, その基礎医学分野への応用について解説する。
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