昭和医学会雑誌
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原著
外科周術期の真菌検出の動向と抗真菌剤投与後のβ-Dグルカン値の推移
梅本 岳宏石橋 一慶齋藤 充生木川 岳根本 洋真田 裕日比 健志
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2010 年 70 巻 4 号 p. 326-332

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抄録
われわれは,2003年4月から10月に消化管・肝胆膵疾患で手術をした149症例のうち,術後のβ-Dグルカン(β-D)値が陽性(11.0pg/ml以上)の34症例についてβ-D値の推移とCandida属の検出菌を検討した.方法は培養検査(咽頭・痰,胃液,尿,便,ドレーン,その他)と血液検査(β-D値の測定)を行った.なおβ-D値陽性の34症例に抗真菌剤を投与し,β-D値の推移を検討した.術後の真菌検出菌は,Candida. albicansが比較的少なく,Non-albicans属が比較的多い傾向が認められた.β-D値の推移は,術後第1病日に高値(17.1 ± 2.6pg/ml)を示したが,抗真菌剤投与後,第3病日以降はβ-D値が低下し,第7病日には全症例で陰性化した(3.5 ± 1.3pg/ml).術後β-D値が陽性かつ真菌が検出された症例に対して,早期に抗真菌剤を投与することにより重症化を防げる可能性があると思われる.
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© 2010 昭和大学学士会
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