昭和医学会雑誌
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症例報告
硫酸マグネシウム投与前後でイオン化マグネシウム濃度を測定した小児気管支喘息大発作の2症例
矢川 綾子中村 俊紀宮沢 篤生阿部 祥英石川 良子北條 菜穂神谷 太郎今井 孝成板橋 家頭夫
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2012 年 72 巻 6 号 p. 674-679

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抄録

初期治療に反応が乏しかった気管支喘息大発作の2症例に,硫酸マグネシウム(以下MgSO4)を点滴静注し呼吸状態などの改善が得られた.またMgSO4投与前と1時間後に血清総Mg値(total Mg:以下tMg)と血漿イオン化Mg値(ionaized Mg:以下iMg)および血漿イオン化カルシウム(ionaized calcium:以下iCa)を測定した.2症例ともMgSO4投与前後でtMgとiMgは上昇し,iCa/iMg比は低下した.作用メカニズムから特にiCa/iMgの変化はMgSO4投与の効果判定の指標となる可能性が示唆された.今後は症例数を増やしてその効果と安全性を明確にし,気管支喘息治療における位置づけを定めていく.

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© 2012 昭和大学学士会
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