昭和医学会雑誌
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当教室における最近5年間のスポーツ外傷・障害の統計的考察
栗山 節郎中島 清隆大村 和久福沢 啓一瀧川 宗一郎阪本 桂造佐々木 孝藤巻 悦夫上村 正吉
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1982 年 42 巻 1 号 p. 5-12

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抄録
昭和50年から54年末までの5年間の当教室外来受診者総数23, 979名, このうちスポーツを原因とするスポーツ外傷・障害は1, 055名 (4.4%) , 1.111症例.この症例を分類すると, 性別では男68.9%, 女31.1%: 年齢では20歳台43.3%, 10歳台後半20.6%, 30歳台13.1%, 10歳台前半11.3%: 疾患別では骨折28.7%, 捻挫24.0%, 打撲9.8%, 腰背痛6.9%: 部位別では膝13.2%, 手指12.9%, 足関節11.8%, 肩10.9%, 腰背部10.2%: スポーツ種目別ではスキー17.0%, 野球13.4%, バレーボール7.0%, バスケットボール6.2%, 柔道4.1%.種目別頻発外傷はスキーでは下腿骨折21.2%, 膝捻挫16.8%, 足関節捻挫12.3%: 野球では指の骨折・捻挫・脱臼23.0%: サッカーでは足関節捻挫・骨折21.3%.各種スポーツ種目により外傷・障害の発生部位・疾患に特徴があり, これらを知ることにより, その診断ならびに予防対策に寄与するものと思う.
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