昭和医学会雑誌
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骨髄に多数のringed sideroblastを認めた赤白血病の1症例
北村 公博浅野 洋治長谷川 洋友安 茂鶴岡 延熹清水 盈行
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1982 年 42 巻 2 号 p. 259-263

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抄録
Di. Guglielmo症候群とrefractory sideroblastic anemiaの関連性について興味ある症例を経験したので報告した.refractory sideroblastic anemiaからDi. Guglielmo症候群へ移行する症例が数多く報告されるに至り, その共通性に関し, 血液幹細胞異常, 染色体異常, 酵素欠損などの面で注目されており, Dameshekは, refractory sideroblastic anemiaは, Di. Guglielmo症候群のvariantと考えている.本症例は最初から, この両疾患の性格を有しており, 両者の中間型として発症した可能性のある興味ある症例で, Dameshekの説を裏付ける一例であると考えられる.
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