昭和医学会雑誌
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犬の胃粘膜表面の走査電子顕微鏡像
正常およびENNG誘発胃癌について
宮坂 圭一菱田 豊彦栗原 稔安井 昭
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1983 年 43 巻 2 号 p. 245-254

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抄録
走査電子顕微鏡で, 犬胃粘膜表面の性状をみた.正常胃粘膜: 胃底腺領域は, 胃小窩が円形の腺腔構造をとり, 周堤は均一の厚さ, 腺腔内は多分枝である.幽門腺領域は, 胃小窩が楕円形に近い腺腔構造をとり, 周堤は厚く, 腺腔は単一である.中間帯領域では, 胃底腺と幽門腺領域の性状が混在している.ENNG投与で生じた異常胃粘膜: 隆起性病変: 悪性の場合は, 著明な変形または構造配列が不明な腺腔で, 粘膜表面は凹凸不整が強い.良性の場合は, 腺腔を認め難い棍棒状膨隆で, 平坦である.陥凹性病変: 癌が露出していれば, 無構造な配列構造であるが, 癌が露出してない場合でも, 腺腔の変形がみられる.少ない症例数であるが, 早期胃癌の場合, signet-ring cellcaでは, 胃小窩は, ほぼ円形で腺腔内の構造は凹凸不整である.tubular adenoca.では, 胃小窩は, ほぼ楕円形で, 周堤が厚く不整であることが特徴であった.
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