昭和医学会雑誌
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慢性リンパ性白血病とリンパ形質細胞性リンパ腫における非特異性酸性エステラーゼの活性について
杉山 喜彦Edward SCHWARZEHans Konrad MÜLLER-HERMELINKKarl LENNERT
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1984 年 44 巻 3 号 p. 309-315

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抄録
慢性リンパ性白血病 (CLL) とリンパ形質細胞性リンパ腫 (Immnocytoma) の患者の末梢血およびリンパ節のスタンプ標本により, 両疾患における非特異性エステラーゼ活性の相違をしらべた.CLLでは増生を示すリンパ球において反応はごく微弱か全く陰性であった.これに反してImmunocytomaの大多数の症例で, 腫瘍細胞はびまん性あるいは粗大な陽性顆粒が, 胞体内に散在性に認められた.
ルチーンの光顕的観察ではCLLとImmunocytomaとはしばしば鑑別がきわめて困難である.したがって今回の観察から, 非特異性酸性エステラーゼ染色は両疾患の鑑別にとって一つの重要な補助診断法といえる.
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