昭和医学会雑誌
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帯状疱疹に併存した上部消化管良性病変についての検討
小笹 潔石川 昌澄伊藤 真一藤澤 守男菱田 豊彦宮坂 圭一城内 陽子藤澤 龍一
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1986 年 46 巻 3 号 p. 433-437

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抄録

昭和57年より昭和58年までの2年間に, 当院に入院した帯状疱疹患者12症例に上部消化管造影及び内視鏡検査を施行し, 異常所見が6症例に認められた.病変は, すべてが良性の胃病変で, 食道及び十二指腸には異常は認められなかった.その内わけは, 胃潰瘍及び胃びらんであり, 胃潰瘍の陥凹面は浅いという特徴を有していた.年令, 鎮痛剤使用の有無, 疱疹出現から検査までの期間, 疱疹出現部位との関連性について検討した.胃病変は鎮痛剤使用例の高令者で, 帯状疱疹発症の初期には認められず, 11日以後に認められた.

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