昭和医学会雑誌
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当科における昭和62年外来統計と手術統計について
飯田 あかね今井 正之中田 義勝鈴木 由佳理荻原 博実谷口 重雄荻野 総夫
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キーワード: 外来統計, 手術統計
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1989 年 49 巻 2 号 p. 194-198

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抄録
当科における昭和62年の外来患者統計, 手術統計の内訳および近医からの紹介患者統計をまとめて報告する.昭和62年度, 当科を受診した外来患者総数は30, 677名で, 初診9, 160名, 再診20, 917名と, 前年の総数をいずれも上回った.疾患別統計でみると, 屈折異常が圧倒的に多く, ついで白内障, 外眼疾患, 網膜疾患等の順になっている.この内, 581名は近郊地域の地域医療機関からの依頼患者で, 白内障, 網膜疾患, 緑内障, 外傷が主なもので半数は手術治療を行っている.その他珍しい症例として, 原田氏病, 球後視神経炎, 涙道系の先天奇形などがあった.又, 昭和62年度手術統計では, 総件数1, 150件中, 白内障手術が他に比し, 723件と首位を占めており, 中でも人工水晶体移植術675件と大半であった.
このように, 医療技術の進歩による老齢人口の増大に伴い, 今後さらに白内障手術件数の増加傾向が見込まれるものと考えられる.
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