昭和医学会雑誌
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脾臓原発悪性リンパ腫の1例
上田 和光安井 昭西田 佳昭熊谷 一秀真田 裕吉利 彰洋増尾 光樹広本 雅之西野 猛
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1992 年 52 巻 1 号 p. 118-122

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抄録
症例は61歳, 男性.主訴は咳嗽, 呼吸困難.1988年12月中旬に主訴が出現し, 近医で急性上気道炎の診断にて経過観察したが軽快せず, 当院に入院した.血性胸水を認めたが, 細胞診ではclass IIで胸部単純レ線像で肺野に, 異常を認められなかった.腹部は膨満しており, 精査にて脾臓に不整形の腫瘍を認めた.以上より脾臓原発腫瘍の診断で1989年2月15日に手術を施行した.腹腔内に腫大したリンパ節はみられず, 脾摘術, 膵尾部合併切除術を施行した.脾臓は24×11×10cm大, 1, 560gで, 病理所見はmalignant lymphoma large cell immunoblastic typeであった.術後CHOP療法を5クール施行し, 現在再発所見はみられていない.
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