抄録
本研究は鼻の形態解剖学的研究により標準的な鼻形態モデルを作成することを目的としている.そのため, 過去に顔面外傷, 及び顔面手術の既往のない日本人女性100人を対象として規格写真撮影を行い, 撮影された写真をもとに鼻形態, 特に側面形態について各計測点の測定を行い, 得られたデータをもとに鼻形態に関する変数を導き出した.これらの変数を用いて, 基本統計量と任意の2変数間の相関係数を求め, 相関が認められた組み合わせを抽出し, 2変数間の単回帰式を求めた.さらに2つ以上の変数との相関が認められた変数については, 各々重回帰分析を行い, 重回帰式を算出した.以上の基本統計量, 単回帰式, 重回帰式を用いることにより, 鼻形態の標準的なモデルが作成可能となった.