昭和医学会雑誌
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大腿骨遠位部骨折に対する逆行性髄内釘の治療成績
種市 靖行
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1997 年 57 巻 3 号 p. 302-306

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抄録
大腿骨穎上遠位骨幹部骨折に対して, 逆行性髄内釘を施行した15例について検討したので報告する.骨折型はAO分類にて分類し, Neerの評価表を用い評価した.またXP計測として, 正側でのangulationについて計測し検討した.AO分類では33.A.14例33.A.23例33.A.32例33.C.21例33.C.32例32.B.22例32.C.21例で, 開放骨折は2例であり同側の脛骨高原骨折を伴っていた例が2例あった.Neerの評価表で, excellent: 5例satisfactory: 5例unsatisfactory: 1例failure: 2例廃用肢のため評価対象外となっているものが2例であった.failureの2例は多発外傷のため早期の可動域訓練の不可能であったものと, Nai1の折損を生じたものである.後方凸変形は0~10度, 平均2.7度であった.大腿骨軸傾斜角は76~90度平均83.7度であった.遠位骨幹部骨折では, 解剖学的整復位が得られ易い.穎上骨折では, ガイドピンの刺入方向によって整復がある程度決定してしまうことが予想された.また骨幹部・穎上部が高度に粉砕された場合は, 短縮に注意して横止めが必要である.可動域の面では同側の脛骨高原骨折を合併した場合は, 不利であると思われた.Nailの折損を生じたものは, 骨折線上に横止めの穴があり, そこに応力が加わり生じたものと思われた.
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