昭和医学会雑誌
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20代成人男性における特異的IgE抗体陽性率とアレルギー症状との関係
橋本 加代子小川 勝利松岡 治関野 久邦乃村 昌臣小口 勝司
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2000 年 60 巻 5 号 p. 596-600

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抄録
成人におけるアレルギー性疾患の特異的IgE抗体保有状況の報告は少ないため, 成人男性における症状と特異的IgE抗体についての検討を行った.首都圏在住の20代成人男性121名を対象とし, スギ, ヒノキ, カモガヤ, ブタクサ, コナヒョウヒダニ, ハウスダスト2の6項目の吸入性抗原に対する特異的IgE抗体を, CAP-RAST法により測定した.季節性抗原では, スギが最も陽性率が高く36.4%を示し, ヒノキ18.2%, カモガヤ14.9%, ブタクサ5.8%であった.通年性抗原では, ハウスダスト2とコナヒョウヒダニで陽性率は大きな差はなく, 各々35.5%, 33.1%であった.アレルギー性疾患と特異的IgE抗体との関連では, ヒノキ, コナヒョウヒダニ, ハウスダスト2で何らかのアレルギー症状や既往歴を認める者が認めない者に対して有意に陽性率が高かった.一方, スギ, ヒノキ, コナヒョウヒダニでスギ花粉症の症状を認める者が認めない者に対して有意に陽性率が高かった.以上より, 首都圏在住の20代一般成人男性において, アレルギー疾患発現に対しては, ヒノキ, コナヒョウヒダニ, ハウスダスト2の影響があり, スギ花粉症発現に対しては, スギのみならず, ヒノキ, コナヒョウヒダニの影響がある可能性が示唆された.また, 特異的IgE抗体陽性で症状を認めない者や抗体陰性であっても症状を認める者の存在が確認された.
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