昭和医学会雑誌
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全身性エリテマトーデス (SLE) モデルマウスMRL/lprの肺障害におけるIP-10の関与
塩澤 史隆笠間 毅小田井 剛磯崎 健男松縄 瑞穂矢島 宣幸依田 欣之花岡 亮輔井出 宏嗣足立 満
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キーワード: SLEモデルマウス, 肺障害
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2004 年 64 巻 2 号 p. 243-253

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抄録
SLEモデルマウスMRL/Mp-1pr/lpr (MRL/lpr) における肺障害の発症機序について, ケモカイン, 特にIP-10の役割について病理組織学的, 免疫染色法, flow cytometry法を用いて検討した。コントロールとしてFas遺伝子異常がないMRL/Mp-+/+ (MRL/+) , およびC57BL/6 (B6) マウスを用いた.MRL/lprマウスの肺障害は気管周囲・血管周囲への著明な単核球浸潤により特徴づけられ, その病理組織像はMRL/+, B6マウスに比し月齢の増加にしたがい増悪が認められた.RT-PCR法を用いた解析により, IP-10およびその特異的受容体であるCXCR3のmRNA発現はMRL/lprマウスの肺組織では1か月齢から徐々に増加し, 特に4か月齢にて高くなる傾向が認められた.免疫組織化学的染色でIP-10陽性の細胞は形態学的にマクロファージに類似していた.また免疫染色によるCXCR3発現は連続切片にてCD4陽性Tリンパ球に発現していることが示唆された.Flow cytometry法によるMRL/lprマウス肺病変のCXCR3発現陽性細胞の検討ではCD4陽性リンパ球にその増加を認め, 病理学的変化のピークと一致して特に4, 6カ月齢にて増加を認めた.同様にCD8陽性Tリンパ球についてもMRL/lprマウスの方がMRL/+マウスに比べて4, 6ケ月齢においてCXCR3陽性細胞の増加を認めた.本研究でSLEモデルマウスにおける肺障害にはマクロファージ様細胞から産生されるIP-10によりCXCR3を介したTh1細胞の浸潤が重要であることが示唆された.
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