生体医工学
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東海地域で開催したセミナーとワークショップにおける現状と課題
松月 正樹柳谷 良介酒井 順哉
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2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S207_1

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抄録

医療機関では、医用テレメータ、無線LAN、携帯電話など電波利用の普及拡大に伴い、様々なトラブル事例が報告されている。このため、総務省は医療機関における安全な電波利用に向けた事業として、「全国代表者会議」及び全国11か所に「地域協議会」を設置し、手引き等の更なる周知啓発とともに地域間連携体制の整備を目指している。東海地域では、「東海地域の医療機関における電波利用連絡推進協議会」(事務局:東海総合通信局)が、平成29年度から医療機関、医療関係団体、医療機器ベンダ、通信事業者、行政機関、学識経験者等の計29名で組織され、平成30年度からは具体的な方策検討のために分科会を設置し活動している。平成29年度は「医療機関における電波の安全利用に関するセミナー」を東海4県で実施したが、平成30年度にはセミナー以外に、各医療機関での電波管理状況やヒヤリハット事例についての意見交換による情報共有・課題解決を目的に「医療機関における安全な電波利用を考えるワークショップ」を名古屋市で開催した。今回、セミナーとワークショップにおける現状と課題を報告し、ワークショップにおけるグループワークの事例及び有用性について紹介する。

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© 2019 社団法人日本生体医工学会
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