2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 207
医療現場では、医用テレメ-タ、院内PHS、無線LAN、ICタグシステムなど、多くのワイヤレスシステムが利用されている。これらは、医療の高効率化に効果的である。中でもUHF帯パッシブRFIDは、現在普及しているHF帯RFIDよりも高いパフォ-マンスを有している。これを活用すれば、院内の人や小型ME機器、あるいはSPDと呼ばれる医用小物の管理などが簡単に実現できる。さらには、手術器械の多数個一括認証などでも効果的と言える。これらUHF帯パッシブRFIDのシステムは、医療スタッフの過誤縮小にも効果的であり、患者の安全性向上にも寄与できる。また認証メディアとして、ステルスバ-コ-ドも効果的と言える。これは不可視であるため改ざんが困難である。UHF帯パッシブRFIDなどと共に応用できれば、医療現場の個体認証と情報共有に有効である。