2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 208
RFIDをネームリストバンドとして患者の手首に装着して放射線科領域で利用するに当たり、通常臨床検査の状況において問題の発生について実証実験を行った。
方法:単純X線撮影、X線CT撮影、1.5TMRI、3.0T MRI、PET、10MevX線リニアックにおいて通常診療と同じ状況で、画像に対する障害陰影発生の有無、RFIDの破損の有無、RFIDによる発熱について検証を行った。使用したRFIDは、UHF920MHz帯、および、HF帯13.56MHz帯で、いずれもパッシブ方式であった。
結果:単純X線撮影においてHF帯で障害陰影が出たが、UHF帯では視認できなかった。また、X線CT撮影、1.5TMRI、3.0TMRI、でも障害陰影を生ぜず、MRIにおいて60°C以上の発熱を生じなかった。PET、10MevX線リニアックを含めて、タグの破損、読み取りエラーは起きなかった。