2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 217
2018年4月に臨床研究法が施行された。同法は、同法が定義する「臨床研究」に該当する研究について、医師免許保有者に研究の実施を求める法であるため、医師免許を保有しない工学出身の者が多い生体工学研究者を研究活動から遠ざけてしまっている。日本生体医工学会では、生体医工学研究を活性化することを目的に、ある研究が法の定める臨床研究に該当するか否かを判断するためのガイドラインを2019年10月に発出した。ガイドラインは該当性判断機序の概要を示しているが、ガイドライン充実のためには電気刺激、運動支援などの各分野の研究者によって、詳細な判断機序を与えるための別表が作製される必要がある。