生体医工学
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在宅人工臓器治療研究会設立の経緯と進展
木村 裕一
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2024 年 Annual62 巻 Abstract 号 p. 87_1

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抄録

在宅での血液透析(HHD)、及び補助人工心臓(VAD)は、長時間に及ぶ病院での拘束から患者を開放するものであり、患者のQOLを向上することが出来る。保険収載されており、又、HHDでは全慢性透析患者数が約35万人と多いこと、VADでは重症心不全患者を日常生活に戻しうるものであることから、今後普及していくであろう。

しかし、在宅という院外での治療行為となることから、その安全性を確保するための技術開発が重要である。この状況の下、在宅人工臓器治療研究会を2021年初頭に設立し、人工臓器学会や在宅血液透析学会との連携の下で、HHD、VADの実施で求められる技術要素の研究開発を進めてきている。

今回は特に、脈波が採れないというVAD特有の環境下での血圧測定の可能性について発表いただく。又、在宅血液透析で求められる、血圧低下などの異常事態の発生を予測する方法について、現状について説明を頂く。

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© 2024 社団法人日本生体医工学会
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