廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第20回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: P1-A1-2
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A1 ごみ発生・排出抑制
なごやリユースステーション実証実験
*梁 娜瑛
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キーワード: 循環型社会, 資源, リユース, 2R, NPO
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抄録

本研究は、2008年秋に、名古屋市内のスーパーの駐車場などで定期的に開催している「中部リサイクル運動市民の会」のリサイクルステーションに「なごやリユースステーション」を併設することにより、衣料品、陶磁器、鍋・釜等の日用品を市民が手軽にリユースできる仕組みの実証実験を行い、その効果と課題について考察したものである。 2008年に実施した名古屋市民のリユース意識に関するアンケート調査では、_丸1_市民のリユース意識は高い、_丸2_リユースができる場があればリユースしたい、_丸3_リユースしたい品目は衣類、食器、家具、_丸4_場所はスーパー等、日常の生活で良く行くところが望まれていること等がわかった。 既存のリサイクルシステムの隣に、衣料品、陶磁器、鍋・釜等の日用品を市民が手軽にリユースできる仕組みとして「なごやリユースステーション」を開設することにより、市民のリユースに対する意識の向上を図り、具体的なリユース行動を促すことを目的とする。実施期間は2008年10 月2 日(木)から11 月29 日(土)までである。事業期間中の訪問者数は、のべ3,468人であった。対象品回収量・提供量 は、表1のとおりであり、回収量の合計は10,641個、提供量の合計は、7,687個であった。リユース率の平均は72%であった。衣類は55%と他の品目と比べると低かった。これは、この実験では、残ったものは、次回のリユースステーション開催日に主催者が再度持ち込むこととしたが、衣類はかさばるため、その日のうちにリサイクルに回したためである。他の品目は全て8 割以上のリユース率があり、まだ使えると考えて持ち込まれたモノは、そのほとんどを、使いたいと考えた他の人が持ち帰ったことがわかった。 今回の実証事業によって、リユースを進めていく上では、身近なところでのリユース拠点が果たす役割が大きいことがわかった。今回の実証事業に協力した中部リサイクル運動市民の会では、今回の実証実験から明らかになった_丸1_リユース品の料金の設定、_丸2_わかりやすい店舗設計、_丸3_リユース品の選別の基準設定、_丸4_スーパーとの関係作りなどの課題に取り組みながら、2009年度から、スーパー駐車場などにおける「なごやリユースステーション」を事業化していくこととしている。

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© 2009 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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