廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第20回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A9-6
会議情報

A9 収集運搬/安全対策
災害廃棄物処理現場にボランティアを起用する際の安全衛生管理体制の構築
*津賀 高幸岡野谷 純菅 磨志保中川 和之山本 耕平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

阪神淡路大震災以降、多くの善意のボランティアが支援活動を実施するようになり、被災地復興に寄与している。これらボランティアの活動には、家屋からの家具や災害廃棄物の搬出、仮集積場や処理場までの運搬に加えて、処理場での作業補助が含まれることがある。2005年には水害廃棄物対策指針が策定され、ボランティアとの協力体制などについて事前に整備しておく点、また作業の安全確保に留意する旨が記載された。しかしボランティアの多くは災害や活動に関する訓練を受けておらず、作業自体の危険性も把握していない。 現場の状況を掌握していない行政や事業者が、安易にボランティアを活用するのは危険である。特に危険を伴う災害廃棄物の収集や分別、積み込み作業などにボランティアが必要であれば、作業内容や危険度について充分把握し、行政や事業者が行なう作業とボランティアの支援作業を明確に区分するなど協働体制を整備することが重要である。

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top