抄録
材料リサイクル事業者1社と油化事業者1社へのヒアリング調査および現地調査によって,リサイクル事業者が影響を受けているものの自身では解決できない問題点を抽出し,その問題解決の方向性を示すシナリオを設定した.それらについて,プラスチック製容器包装リサイクルの主要な目的とされる二酸化炭素排出量および化石資源消費量の削減効果をライフサイクル評価によって算出し,その結果に基づいて問題解決の方向性を提言した.これらのうち市町村が解決しうると考えられる問題点については,実際に上記の2社にベールを引き渡しているM市およびS市に対して提言を示し,その実行可能性や実行を妨げている制約についてヒアリングした。